使いやすい!自作の安全ガイド付きカット用定規。ケガ防止と作業効率UP!に効果的です。作成方法を詳しく紹介。
大判プリンターによる出力の後に、必ずついてまわる作業が、出力された後のカット作業です。ほとんどの方が定規とカッターナイフで切る作業をされていると思います。
結構手間のかかる作業であり、カッターを使いますから、ケガも気になる点ですよね。
P. I. Y. 通信とは、“Print It Yourself”。「自分でプリントしてみませんか」をご提案するコンテンツサイトです。言うまでもなく、DIY(Do It Yourself)をヒントにしたネーミングです。
今回は、DIYで、安全を自ら作るというお話し。大判プリンターの出力の後作業である、カット作業を安全に、作業性を高める為の、便利なカット用定規の作り方をご紹介します。
世の中には安全ガイドがついた市販の定規もあります。個人的意見ではありますが、大きすぎたり、重すぎたりして、使い勝手は……。
当社で日常的に使っている、DIYで作る安全ガイド付きカット用定規は使いやすいと思います。
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カット作業は安全第一
定規とカッターナイフで行うカット作業、気をつけなければいけないのが、カッターナイフで手を切るケガです。
大きな出力物となると定規がズレないように押さえる手に力が入ります。カッターナイフを持つ手にも力が入りがち。そんな状況でのカット作業には危険がつきものです。
写真は、カッターと手が接近し過ぎて、いかにも危ない感じがしませんか。
普通に購入した定規を使っていれば、このような作業状況になってしまいます。危険ですよね。
危険を感じると作業もゆっくりになってしまいますから、作業効率も落ちてしまいます。
効果的な安全ガイド付き定規をDIYする
当社の製作現場には、もう10数年以上前から伝統的に使っている安全ガイド付き定規があります。
簡易的なものですが、この定規を使ってのカッターのケガは10数年間でほぼゼロという優れモノです。
今回は、ホームセンターで買ってきた材料を使って安全なカット作業ができる定規の作り方をご紹介します。
材料の準備
下記のものを用意します。
- スチール製の定規(直尺ともいう)
- L字アングル
- ゴムシート
- 両面テープ(できれば厚手のものと薄手のもの)
定規の材質については、必ずスチール製の定規を使用してください。プラスチックやアルミ製のものなどは軽くて良さそうに感じますが、定規の刃をあてる端面が、カッターの刃で削れてガタガタになり、直線が出せなくなります。
L字アングルは写真のようなL型の金属フレームです。このL字アングルが今回の安全ガイドの要となります。
アルミやスチールでてきており、ホームセンターなどで100円~400円程度で購入できます。長さは1000ミリで、L字の高さは9ミリ~20ミリのバリエーションがあります。当社では10ミリか12ミリを使っています。長さは定規の長さに合わせます。アルミ製であれば自分でも切れますが、お店に頼んで切ってもらったほうが早いですね。
今回は12ミリのアルミを使い、定規の長さが1000ミリなのでそのまま切らずに済みました。
ゴムシートは定規の裏側に貼り、滑り止めの役割となります。できるだけ薄いものを選んでください。
厚さ1ミリで1000ミリ×100ミリが300円弱で、こちらもホームセンターで購入できます。
手順
作り方は、滑り止めのゴムシートとL字アングルを貼り付ける作業となります。
1. まずはゴムシートから貼っていきます。
定規を裏にして両面テープを貼ります。長手方向の端から端までしっかりと貼ります。
※裏面に貼る両面テープは薄手のものを使用してください。
2. 定規を表にして余分な両面テープを切ります。
3. 両面テープの剥離紙を剥がし、ゴムシートを貼り付けていきます。
貼り終えたら表にし、余分な部分を定規に合わせて切ります。
4. 次にL字アングルを取り付けます。
L字アングルの一つの面に両面テープを貼っていきます。面全体に貼り、余分なところはカットしてください。
※厚手の両面テープを使うとしっかり固定できます。
5. 両面テープの 剥離紙を剥がしながらしっかり定規に貼り付けます。
位置は好みですが、写真のように片方に寄せておくと逆側で長さを測るときに目盛りが見えて使い勝手がよくなります。
これで完成です。表面には、L字アングルを取り付け、裏面には、滑り止めのゴムシート貼り付けました。
安全な作業を心がけましょう。
使い方はもうお分かりかと思いますが、L字ガイドに手を添えて切るだけです。L字ガイドが手を保護して、安全にカット作業ができ、作業効率も向上します。
ゴムシートも滑り止めの機能を果たしてくれます。
さらに、L字の出っぱり部分がツマミになって、平らな定規が掴みやすくなります。カット位置の微妙な調整もしやすく、作業性が高まります。
当社の制作現場には、600ミリ、1000ミリ、1500ミリの安全ガイド付きのスチール定規があります。A3程度のものは600ミリで、1メーター前後のものは1000ミリ、それ以上のものは1500ミリの定規を使っています。
見てのとおりシンプルな作りですが、軽くて使い勝手は良好です。
さすがに、1500ミリの定規は重いので取り回しは悪いですが、長手方向を一気に切れるので重宝しています。
当社では、これらの安全ガイド付きのスチール定規を使うことで、安全性が高まり、作業性も向上、さらに切り損じによるロスの削減にもつながっています。
当社で、使っている安全ガイド付きのスチール定規の作り方をご紹介しましたが、カット作業は、刃物を使う危険な作業に変わりはありません。
くれぐれも安全に配慮して作業を進めてください。
この記事が、皆さんの安全の向上、作業性の向上の一助になれば、これほどうれしいことはありません。
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