ラミネート&カット作業を圧倒的に効率化するラミネート済、ラミネート不要の「ラミフリー」。大変便利なマイクロミシン分割品をわかりやすくご紹介します。
「ラミネートして、カッターでカットして、値札タグを作成している。この大変な作業を何とかできないだろうか…」というご相談をお受けすることがありました。
作成しているソフトウエアは、「Excelで作成されたデータが納入先から支給され、それをプリントしている。」とのこと。
同じように、ラミネートして、カッターでカットされている事例は、値札タグの他にも、プライスカード、POP、商品引換カード、倉庫のアドレス表示など、各種カードとして様々にあります。
このようなラミネートされたカードは様々な店舗でよく見かけるものですから、それだけ、この大変な作業が色んな所で行われているのだと思います。
同じようなニーズをお持ちで、ラミネートにかかる時間、カットにかかる時間およびその危険性を改善したいとお考えの方も多いものと存じます。
このような場合の業務改善提案として、ラミネート不要のレーザープリンター用耐水紙「ラミフリー」のマイクロミシン分割品をご提案しています。
どのような業務改善、業務効率化につながるのか、を動画も交えてご紹介します。
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ご相談の内容と改善提案をまとめると…
ご相談の内容をまとめます。
- A4サイズに面付されているExcelデータ(例示では21面)。
- プリントし、ラミネート加工している。
- ラミネートの後、カッターでカットしている。
従来の作業を、「ラミネート&カット作業」とタイトルを付けてみます。
この従来作業を、業務改善し、効率化、安全化するために、以下の内容をご提案しています。
- ラミネート不要のレーザープリンター用耐水紙「ラミフリー」は、フィルムでサンドイッチされた、大変丈夫な用紙です。この用紙をご提案します。
- このラミフリーに、マイクロミシン加工を施し、手で簡単に、切り離せるようにした「ラミフリーマイクロミシン分割品」をご提案いたします。
- マイクロミシンを入れる用紙のレイアウトサイズは、お客様のご要望のカードサイズを基に、プリンターの印字不可能領域やプリント作業を効率的に進める事を考慮し、オリジナルで設計します。
- また、実際の運用にあたっても、プリンターの位置調整機能やお気に入り登録により、プリント品質を高め、かつ、作業の効率化をご提案しています。
この改善提案を「ラミフリーマイクロミシン分割品」とタイトルを付けてみます。
動画で実感!「ラミネート&カット作業」VS.「ラミフリーマイクロミシン分割品」
従来作業と改善提案を、「ラミネート&カット作業」VS.「ラミフリーマイクロミシン分割品」として、比較動画を作成してみました。
「ラミフリーマイクロミシン分割品」は、パリッ、パリッと簡単に切りはなせます。
一方で、カッターによるカット作業の危険性も見逃せない点ではないでしょうか。「起きてはいけない労災事故」にもつながりかねない危険性を伴うカッター作業を一掃できることも、「ラミフリーマイクロミシン分割品」をご採用される大きな理由になっています。
作業時間は、83%の時間短縮効果
「ラミネート&カット作業」VS.「ラミフリーマイクロミシン分割品」を比較し、どれ位の業務効率化につながるのかを、まとめてみました。
ラミネーターは4本ローラー機です。ウォームアップおよびラミネートフィルムへの挟み込み作業時間は、並行作業が可能なので省略します。
プリントも双方にかかる作業となるので省略します。
「ラミネート&カット作業」で4分30秒かかっていた作業が「ラミフリーマイクロミシン分割品」では45秒に、83%の時間短縮につながります。
ラミネート加工は要らなくなりますし、カット作業もまとめて山折り、谷折りするだけで、手で簡単に切りはなせます。
A4で1,000枚を処理したとすると、3,750分、8時間/日で7.8日分の時間短縮につながります。
この様に、圧倒的な時間短縮、業務効率化につながります。
その他にも、「ラミネート&カット作業」では、どうしても多少不揃いになってしまう傾向がありますが、「ラミフリーマイクロミシン分割品」では、サイズがキチンと揃います。
また、ラミネートとラミフリーのテカリの比較もお客様の評価ポイントの1つです。ラミネートはフィルムが表面になりますので、照明の映り込みがテカって見づらい面があります。ラミフリーはフィルムの上にトナーがのりますので、照明の映り込みが抑えられ、見やすいとの評価をいただいています
そして、繰り返しになりますが、手で簡単に切りはなせることによる安全性の確保も大きなメリットです。
マイクロミシン分割品のレイアウト
ラミネートされた用紙をカッターでカットする場合、印字位置はあまり関係がありません。
写真は、例示している「A4サイズに面付されたExcelデータ」をプリントし、ラミネートしたイメージです。
左上に寄っていますが、カッターでカットしながら、サイズを合わせていくことになります。
一方、マイクロミシン分割品は、用紙にマイクロミシンを入れますので、レイアウトを設計する必要があります。用紙を設計する時、テストプリント用紙を作成し、位置合わせに利用します。
マイクロミシンの入った用紙を、写真で撮っても、ほとんど見分けることはできませんので、このテストプリント用紙を基に話しを進めます。
今回の例示では、40.5mm×60mmのカードが21面付されています。
レイアウト設計には、セオリーがあります。
レーザープリンターやレーザータイプのカラー複合機には、4辺に印字不可能領域が出ます。少なくとも端から6mm程度以上は印字をしない領域を作ります。
プリンターの取扱説明書などを見ると、プリンターにより4.5mmや5mmなどの表記があると思います。用紙の厚紙の種類や給紙の仕方によって、この数値が変わることがあります。また、プリンターメーカーや機種によって、まちまちですので、少し、余裕を見て、6mm程度以上にするのが良いと思います。
もう一つが、上下左右均等にレイアウトし、用紙に方向性を持たせない事です。
上に寄ったり、左に寄ったりしたレイアウトにしますと、用紙のセットが面倒なことになるのです。
プリンターの設定などによって、長辺通しだったり、短辺通しだったり、印字面が上側だったり、下側だったり…用紙が方向性を持っていると、給紙の間違いは即ミスプリントになってしまいます。何人かが給紙し、プリントするような場合には、給紙ミスによるミスプリントが結構な数量で出てくることが予測できるのです。
上下左右均等にレイアウトすることで、給紙ミスを極小化でき、プリント作業を効率的に進める事ができます。
プリンターの位置調整機能とお気に入り
「A4サイズに面付されたExcelデータ」を、レイアウト設計したラミフリーマイクロミシン分割品に印字する場合には、プリント位置の調整機能が大変便利です。
従来からプリントしていたExcelデータや支給されたExcelデータを、繰り返しプリントするような場合に、Excelデータを変更するのではなく、プリント位置の調整機能を活用し、調整しようという考え方です。
ここでは、富士ゼロックス社のDocuPrint C4000dのPSドライバーを基に、プリント位置の調整機能を説明します。
プリンタードライバーのプロパティから、上タブで「イメージ」、「プリント位置の設定」をクリック、「プリント位置を調整する」を選び、数値を入れていきます。
Excelデータを大きく動かしますので、大胆に数値を入れて行きます。
テストプリント用紙のPDFデータを、予めプリントしておきます。この時の注意点は、ページサイズ処理を【実際のサイズ】でプリントします。【合わせる】になっていると、縮小プリントされ、印字がズレてしまいますので注意が必要です。
その上からExcelデータをプリントし、位置を合せて行きます。
プリント位置の調整の数値を変えながら、数度にわたるテストプリントが必要になると思います。
プリント位置の調整が出来たとして、プリントする度に、数値を入れていては、大変です。
そういう時に、便利なのが、「お気に入りの保存」です。
手差しトレイや用紙種類(厚紙2)などを設定し、プリント位置の調整をした上で、上タブで「用紙/出力」、「設定を保存」、名前を入れ、「OK」をクリックします。
この場合の名前は「21面 5.5 -0.5」にしました。用紙の面付とプリント位置の調整数値から付けていますが、この様に設定がわかると便利だと思います。
プリント位置の調整の仕方は、プリンターメーカーや機種によって様々です。
P.I.Y.通信で、その方法をご紹介していますので、ご参考にしてください。
この場合、印字のズレを調整するのではなく、データを大きく動かしますので、大胆に数値を入れて、テストプリントを繰り返して、調整していく事がポイントなります。
Excelデータ作成のポイント
今回、例示した21面付の値札タグのExcelデータを、改めて作成してみました。
その中で、参考になりそうな点を、Excel 2010の操作手順に基づいて、ご紹介します。
既にご存知の内容もあると思います。Excelで、値札タグなどの面付されたデザインを新規作成される場合や、変更する場合などにご参考にしていただければと思います。
1面データの考え方
カードサイズが40.5mm×60mmとして、ベースになる黄色の部分は2mmの塗り足しを入れ、44.5mm×64mmのサイズにします。
中面のテキストやデザインなどは、カードの4辺から2mm程度は中に入れます。カードサイズ目いっぱいにはデザインしないことです。
1面のデータは、隣のデータと都合4mmが重なることになります。
レーザープリンターやカラー複合機は、多少、印字がズレます。
それを前提として、塗り足しを入れ、中面のテキストやデザインなどを内側に入れるておくことで、多少ズレたとしても、白フチが出たり、文字が切れたりすることなくなり、キレイに仕上がります。
Excelデータの新規作成
Excelデータの新規作成からスタートします。
まず、ページレイアウトから「余白」を「0」にしましょう。面付されたカードデザインをレイアウトする場合には、その方がやり易いと思います。
上メニューの「ページレイアウト」から「余白」をクリック、「ユーザー設定の余白」をクリックします。
余白の設定を左、上、ヘッダー…全て「0」にします。
「表示」から「ページレイアウト」にします。この方が、この後の処理が進めやすいと思います。
データを作成し、グループ化する
1面のデータを作成します。黄色のベースがあって、テキストやデザインなどを配置します。図形やテキストボックスを組み合わせて作成します。
セル(四角の枠)に入力したものは使用しない方が処理が進めやすいと思います。なお、セルの大きさを動かすと図形の大きさや位置が変わってしまうことがありますので、十分に注意してください。
ベースを選んで、「書式」をクリックすると、サイズが出てきますので、カードサイズが40.5mm×60mmとして、ベースになる黄色の部分は上下左右に2mmの塗り足しを入れ、44.5mm×64mmのサイズにします。
シフトを押しながら、ベースやテキストやデザインを選択して、右クリック、グループ化します。
品名や値段などは、後で変更するとして、まずはグループ化したデータをレアウトしていきます。
「左右(上下)に整列」を活用する
グループ化ができまましたら、グループをコピーし、3つのグループを、4mm程度重なるイメージで配置します。まず、横の位置を設定します。
「描画ツール」の「書式」から、「配置」を使ってレイアウトして行きます。横の位置揃えは、「上揃え」と、「左右に整列」を使います。
重なり具合の調整は、一番右のグループを動かし、再度「左右に整列」を使いながら、調整していきます。
縦は、グループを7つにして、「左揃え」と「上下に整列」で調整していきます。
各グループの位置を座標で、決められると良いのですが、Excelには、その機能がありませんので、このように「左右(上下)に整列」を使うのが便利だと思います。
前項のプリンターのプリント位置の調整機能を使い、左からの位置と上からの位置を決めます。
横の送り、縦の送りを、「左右(上下)に整列」で、微妙に調整しながら、テストプリント用紙にプリントして、位置調整を行って行きます。
21面の面付データができました。
プリンターのプリント位置の調整機能とグループ化、「左右(上下)に整列」を上手に使いながら、微調整することがポイントになると思います。
お気軽にお問い合わせください。
大変なラミネート&カット作業を実際に行われている場合など、是非、お気軽にお問い合わせください。
ラミフリーマイクロミシン分割品をオリジナルデザインで作成する場合、受注生産となるため、ある程度のロット数が必要になりますが、まずは、下のオレンジの「お問い合わせフォーム」から件名に「ラミフリーマイクロミシン分割品」と入れていただき、お問い合わせいただければと思います。
作成されているサイズなどの情報をいただければ、テストプリント用紙を作成し、PDFデータとしてお送りいたします。具体化へ向けて、シミュレーションしていただけると思います。
大変なラミネート&カット作業の圧倒的な時間短縮、業務効率化のお手伝いをさせていただければと存じます。
よろしくお願いいたします。
なお、ラミフリーマイクロミシン分割品の1つとして、「ラミフリー 名刺カード 10面 A4 250シート」を販売しています。
一般的な名刺と同じサイズ(55×91mm)のカードが10面付されています。
また、以下のラミフリー商品ページでは、A4サイズやA3サイズのラミフリーをはじめ、三角立体POPなどユニークなラミフリーマイクロミシン型抜き品を豊富に品揃えしています。
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※Excelは、米国Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標です。
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